第18号(1997年9月発行第9巻第2号)
表紙写真:房総半島東方沖の黒潮の特徴的な挙動
米国気象衛星NOAA12号と14号のAVHRRセンサデータから計算した1997年7月6日の本州周辺の海面水温画像で、房総半島東方沖の黒潮の特徴的な挙動を捉えたものである。海上保安庁水路部の受信設備により受信処理した7枚の画像を合成している。画像の赤い部分が海面水温の高い海域であり、画像の黒い部分は雲に覆われていた領域である。画像に見られるように、春先から房総半島東方の沖合いには高い海面水温が現われていた。これは、本州の南を流れる黒潮が房総半島南東方で北寄りに向きを変えて、暖水渦様の大きな蛇行に発達したものであるが、徐々に東へ移動し、渦の切離には至らなかった。 |
口 絵
短波海洋レーダによる表層流の観測(左)
ナホトカ号重油流出事故漂流計算(右)
原著論文
紹介記事
会告・学会記事(p.35)